こんにちは。
新入りのすけやんがとっておきの本をご紹介させていただきます。
さて、突然ですがこのかたをご存知でしょうか?
檀一雄さんです。
不肖すけやんは、恥ずかしながら初めてお顔を拝見したのですけれど、
こなれた感じがステキですね・・・♪
という個人的な見解はさておき。
檀さんといえば直木賞をはじめ受賞多数。
日本文学史上、欠くことのできない作家ですね。
エッセイスト・映像プロデューサーの檀太郎さん、
女優・檀ふみさんのお父上としても知られています。
檀さんの一般的なイメージはおそらく
遺作『火宅の人』に描かれていた
「家庭を顧みず、放浪を続けた作家さん」なのですが、
一方で、料理の達人としての顔もおもちでした。
『檀流クッキング』は、発売された1970年当時
男の料理のバイブルとして大きな話題に。
「男子厨房に入らず」が当たり前だった時代に、
型破りな料理をユーモラスに教えてくれたこの本、
日本の男子が料理を始めるきっかけになったとも言われていますね。
OurAgeを読んでくださっている皆さん、または皆さんのご両親の中にも
楽しんだかたがいらっしゃることでしょう。
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さて、このたび檀さんの没後40周年を記念して
『完本 檀流クッキング』が発売されました!
檀一雄 檀太郎 檀晴子 集英社/2900円(税抜)
この本、「すごい」の一言なんです。
何がすごいかと申しますと、この2点。
・『檀流クッキング』に未収録だった64作品を発掘して、
全158編ものエッセイを掲載!
・長男の檀太郎さん、晴子さんご夫妻が
すべてのメニューを料理してレシピを皆伝!
もともとの『檀流クッキング』には
材料の分量などが明示されていなかったのですが(エッセイですものね)、
この「完本」には、太郎さん、晴子さんお二人のおかげで
しっかりとしたレシピが載っておりますよ。
そして、美しく丁寧な料理写真も必見です!
右から、檀一雄さん、太郎さん、晴子さん。
温かな会話が伝わってくるような・・・。ほっこりします。
本は二部構成になっていて
前半が檀一雄さんのエッセイ、
後半が、前半に対応するレシピと料理写真集になっています。
すけやんは、前半と後半を、何度もめくって往復しちゃってます。
前半のエッセイで、「どんな仕上がりになるんだろう」と妄想して、
後半の料理写真を見て「おお!こうなるのか!」と答えあわせする。楽しいですよー。
ところで。その豪快さや手間ひまのかけっぷりから
「檀流クッキングは男の料理」と世間的には思われているようですが、
実は、さっと作れるヘルシーなもの、
簡単なのに華やかなものもたくさん紹介されています。
次回からは、すぐ真似したくなるレシピを抜粋してお届けしますね!